【石垣】大津波で被害が出た東日本大震災を教訓にしようと、市は津波の浸水見込みの地域を詳しく記した「石垣市防災マップ」を改訂した。27日に市内全域で予定する防災訓練に活用してもらおうと約2万世帯に配布しており、「自分の住んでいる地区の危険性を知って、どう避難するか、マップを見て家族で話し合ってほしい」と呼び掛けている。

石垣市が改訂した防災マップ。津波の危険地域を地図上に色分けして記している=石垣市役所

 防災マップは昨年、県が発表した津波被害想定を基に、浸水予測を「20メートル以上」、「20~10メートル」など6段階に色分けし、市内の地図上に落とした。前回のマップは大まかな地域だけの色分けだったが、改訂版は一軒一軒の住宅を記載し、所在地の津波被害予想が一目で分かるよう工夫した。

 人口が多く、標高の低い市街地付近では、5階建て以上の建物を色分けし、一時避難ビルの名称も添えた。ページ冒頭では、台風や地震を含めた防災のチェックポイントを解説し、津波警報の仕組み、避難所の住所や電話番号、標高一覧をまとめた。A4判のフルカラー106ページ。

 八重山郡内は1771年の「明和の大津波」で多くの集落が壊滅的被害を受けた。市大里が県内最大の津波遡上(そじょう)高34・9メートルと想定されるなど、市は津波の対策強化で、27日午前10時から震度6弱の地震を想定した防災訓練を実施する。