琉球銀行(金城棟啓頭取)は、農林水産業を支援するファンドを6月にも立ち上げる。官民ファンドの農林漁業成長産業化支援機構などと共同で総額5億円を出資。6次産業化に取り組む農林水産業者を支援し、県内の第1次産業振興を後押しする。県内地銀が第1次産業を支援するファンドを立ち上げるのは初めて。(照屋剛志)

りゅうぎんファンドのイメージ

 名称は、りゅうぎん6次産業化ファンド投資事業有限責任組合。琉銀は2億4500万円、同機構が2億5千万円、同ファンドを運営する山田ビジネスコンサルティングが500万円を出資する。

 生産から加工、販売まで一貫して手掛ける6次産業化の支援を目的とし、農林水産業者と、第2次・3次産業を営む事業者が共同で設立する新会社に出資する。

 経営アドバイスもする方針で、当初は加工や流通、販売業と農林水産業者のマッチングを目指す。

 琉銀は、3月から農業専用のりゅうぎんアグリローンを販売しているほか、昨年2月には農業経営コンサルティングのモクモク流農村産業研究所(三重県)と業務提携するなど、農業分野への支援を強化している。

 また、農業生産法人の伊賀の里モクモクファームなどが出資し、5月にうるま市の国際物流特区に進出する予定の食のかけはしカンパニーの事業計画に当初から関わっており、同社にも出資するとみられる。

 同機構は、政府と大手企業が出資している。全国の金融機関と共同で地域ファンドを設立しており、りゅうぎん6次産業化ファンドも、その一環。ことし2月時点で、全国に39のファンドがある。

 県内では、西日本シティ銀行(福岡県)が設立した地域ファンドが、与那国町でクルマエビの生産を手掛ける沖縄栽培水産を支援している。