絶叫調が増えてきた。選挙カーから聞こえる名前の連呼や街角の演説の声だ。沖縄市長選挙は27日の投開票日まであと2日と迫った。冷たい雨の中でも、選挙運動は熱を帯びている。前県議の桑江朝千夫さん(58)と前副市長の島袋芳敬さん(64)がしのぎを削っている

▼今回の選挙では、長い間争点になっている中心市街地の活性化や東部海浜開発事業(泡瀬沖合埋め立て事業)のほか経済対策や福祉、子育てなどが論じられている

▼市民にとって、選挙は自分の街の課題を考え、行政のかじ取りをする人を選ぶ貴重な機会だ

▼一方で、選ばれた市長は市政を預かると同時に、米軍基地が集中する中部のリーダーという特殊な役目も背負う。秋の県知事選の行方を占う意味も大きい。だからこそ、中央の政党から知名度の高い政治家が次々と応援に来ているのだろう

▼市を取り巻く多くの課題や山積する長年の懸案に取り組むためには誰が市長になっても、相当のリーダーシップが当然必要だ。それを支え、チェックする市民の声もまた、重要になってくる

▼住民本位のまちづくりのためには、日ごろから市民が行政や政治家を見つめ、声を上げなければならない。その第一歩に、多くの市民が投票所に足を運んでほしいと思う。自分たちの未来は、自分たちで決める気概をもって。(安里真己)