【名護】市真喜屋区のゲートボール場では週3回、午後2時になると決まってゲートボールを楽しむお年寄りが集まってくる。平均年齢85歳。主なメンバーは17人で、競技に熱中する人から試合中に流すラジオ番組を心待ちにする人、健康づくりを意識する人までさまざま。「みんなが元気であれば」と互いを気遣う仲間ばかりだ。

週3回、欠かさずゲートボールを楽しむ真喜屋区のお年寄りたち=名護市の真喜屋ゲートボール場

 コート周辺の桜が実をつけ、春めく3月下旬、メンバーが集まると平良哲敏さん(80)が竹で作ったくじを差し出し、「はい、引いてください」とチーム分け。「あいな、3番」「あい、くれー8番どー」などと一喜一憂するのも開始前の“儀式”だ。

 赤白に分かれて競技が始まると、コートではラジオの音量が最大に。仲田博さん(83)は「ラジオは民謡を聞くため。『今日拝なびら』を聞きながらすると楽しいさ」と“ながら族”を決め込む。

 一方で、「2番や あまんかい うちんそーれ(2番は向こう側へ打ってください)」「とと くまんかい しぃーるんせ でーじどー(ここへ打ってきたら良くないよ)」などとラジオの音量に負けず劣らず作戦の声が響く。

 仲田さんは「真喜屋のゲートボールは勝ち負けは気にしない。楽しむ事が何よりです。大切なことは健康なことで体を動かすのが一番です」と健康づくりも大切にする。

 競技が終了すると、一斉にベンチへ集合。各自が持参した「茶菓子」をほお張りながら話に花を咲かせるのも恒例だ。宮平フジ子さん(92)は「勝負は楽しくない。メンバーが元気であれば上等です」と笑った。(玉城学通信員)