【南城】市は、昨年12月に運行したデマンドバス(予約制乗り合いタクシー)の利用状況調査をまとめた。利用者は1日平均51人で、女性が82%を占め、玉城地区が他地区の2倍近い693人だった。大型スーパーや病院の集中する佐敷津波古、大里方面への移動と、交通弱者とみられる人の利用が多い。市はバスの有償化を検討しているが、支払い可能と答えた利用者は300円前後を想定している。

南城市のデマンドバスに乗る渡恵美さん。買い物や通院に便利と話す=市の大里グリーンタウン

南城市のデマンドバスに乗る渡恵美さん。買い物や通院に便利と話す=市の大里グリーンタウン

 市は交通弱者の解消と観光振興を目的にデマンドバスを導入。登録した65歳以上の市民が乗車地点と行き先を事前に連絡して乗車する。

 調査によると、昨年12月9日からことし3月10日までに延べ4428人が利用した。地域間の動きは玉城↓佐敷261人、玉城↓大里240人、知念↓佐敷210人と、自宅から病院や店舗の集中する地域に向かう動きが際立つ。帰宅時の利用も多く、複数の目的地を移動する人もいる。

 行き先は、沖縄メディカル病院248人、玉城中央公民館164人、アトール(大里)125人などで、サークル活動の利用も多かった。

 利用者全員が、デマンドバスを「必要」と回答、支払ってもいい運賃の平均は286円だった。バスは午前8時~午後9時、5台が運行するが、1台当たりの乗車人数は1・9人だった。

 市は調査結果を基に、運行時間帯やバスの稼働台数、運賃や徴収方法を、市地域公共交通会議で検討する。市は「利用しない市民もいることから、利用者に応分の負担は求めていきたい。半年のデータで運行形態を決めることは難しい。本格稼働に向け、データを蓄積したい」としている。