【市塚和枝通信員】県出身でチェコ・プラハ在住のオペラ歌手、金城由起子さんと、イタリア・ミラノ在住のピアニスト知念杉子さんが3月16日、ミラノの北約50キロの街ブースト・アルシツィオの織物博物館ホールでコンサートを開いた。

有名なオペラアリアから二重唱を聴かせた(右から)金城由起子さん、夫のシュレイマさん、伴奏の知念杉子さん=ブースト・アルシツィオ

 当地のポンキエッリ協会が知念さんが主宰するノットゥールノ・ミラノ音楽文化協会を通して実現した初企画。プラハ国民劇場の専属歌手として活躍する金城さんと夫のマーティン・シュレイマさん(テノール)が知念さんの伴奏で著名なオペラアリアを披露した。

 プッチーニのボエームやヴェルディのリゴレット、ビゼーのカルメンなど有名なオペラから二重唱を集めたプログラム。2人の歌が会場の隅々まで響き渡ると、聴衆は拍手で応え、何度もアンコールを要求した。

 コンサート終了後、主催者側が開いたパーティーでは、沖縄出身の2人を囲み懇談。イタリア人にとって沖縄は夏のヴァカンス先として人気があり、2人は質問攻めにあっていた。

 金城さんは「観客の温かい拍手とブラーボの声が心に響いた。イタリアはオペラの発祥地で土地に根付いた反応。すばらしい音楽体験ができた。今後も最高にうれしい瞬間を得るためにいい演奏を心がけたい」と感激。

 知念さんは「金城さんご夫妻は毎週のように劇場でオペラに出演されている。伴奏していたこともあり、2人の歌や演技に見ほれることはできなかったが、そのすばらしさは十分伝わった。聴衆とのキャッチボールもすばらしかった」と舞台を評価した。

 金城さんは今年9月に東京サントリーホールでのコンサートにも出演予定だ。