日本本土が沖縄などを米軍統治下に残して独立した1952年のサンフランシスコ講和条約発効から28日で62年。1年前には、東京で政府主催の「主権回復」記念式典が開かれ、沖縄では「屈辱の日」に抗議する大会が開かれた。その後も温度差は広がる一方だ。

 本土が独立を果たした後、奄美群島は53年、小笠原諸島は68年、沖縄は最も長く72年まで占領下に置かれた。

 昨年の式典で、安倍晋三首相は「沖縄が経てきた辛苦に、ただ深く思いを寄せる努力をなすべきだ」と語った。

 政府は実際には、オスプレイの追加配備を容認し、名護市辺野古への米軍新基地建設を強行に進めた。沖縄では式典開催への反発から出発し、日本の主権の内実を問う声、日本が本当に帰るべき祖国だったのかという疑問にも発展していくきっかけになった。