【沖縄】「夢と希望、活力ある沖縄市に」-。市政刷新か継承かが争点となった沖縄市長選で、刷新を訴えた桑江朝千夫さん(58)が2度目の挑戦で初当選を果たした。父親の桑江朝幸さん(故人)に続いて、親子2代で沖縄市のかじ取りを担う。桑江さんは「父がつくった沖縄市をさらに発展させていきたい」と胸を張り、支持者と勝利を喜んだ。一方、島袋芳敬さん(64)は、市民主体のまちづくりを訴えたが、東門美津子市政の継承は果たせず、「大変残念」と肩を落とした。

当選を祝ってカチャーシーを踊る桑江朝千夫さん(前列右)=27日午後10時27分、沖縄市中央の選対事務所

 午後10時23分。テレビが桑江さんの当選確実を伝えると、市中央の選対事務所は歓喜の声に包まれた。午後9時半に妻の千里さん(56)と事務所に入り、テレビ中継を見守っていた桑江さんが、満面の笑みで立ち上がり、事務所関係者らと固い握手と抱擁を繰り返した。

 事務所では、指笛や大太鼓が鳴り響き、万歳三唱が繰り返され、カチャーシーで喜びを分かち合った。

 8年前の雪辱を果たし、市長となる桑江さんは、200人以上が集まった支持者にもみくちゃにされながら、新リーダーとしての決意を新たにした。

 「夢と希望ある活力あるまちづくりを訴えてきたことが支持された」と、当選の喜びをかみしめた桑江さん。選挙期間中、毎朝のように胡屋十字路に立ち市民に手を振り、街中をくまなく歩き回り支持を得た。連日、桑江さんと共に選挙戦を戦った妻の千里さんは、目にうっすらと涙を浮かべながら、「沖縄市の新しいリーダーとしてがんばって」と語り掛けた。

 沖縄市議を3期務め、県議2期目での再挑戦。

 父の故・朝幸さんも務めた沖縄市長。父への思いを聞かれた桑江さんは、「明日は、墓前に当選の報告をしたい」と、親子2代で沖縄市のリーダーとなることへの決意を誓った。

 連日、選挙運動の応援に駆け付けた、運動員の田良間直子さん(66)は、「シャッター通りを活性化させて、元気な沖縄市にしてほしい」と、桑江さんの新市政に期待を寄せた。