1947年に中華民国統治下の台湾で起きた「2・28事件」に巻き込まれた県出身者の遺族らが26日、那覇市小禄の沖縄産業支援センターで、2~3月に台湾を訪れた「追悼の旅」の報告会を開いた。台湾政府などが主催する記念式典で馬英九総統と対面したことや、被害認定を求める作業を進めていることを説明した。集まった約25人に、事件の真相究明と、後世に事件を語り継ぐ大切さを訴えた。

2・28事件の犠牲者認定に向けた作業などについて説明する遺族ら「台湾228事件、真実を求める沖縄の会」のメンバー=26日、那覇市小禄・沖縄産業支援センター

 同事件は国民党の専制支配や台湾人差別を原因に起きた住民と政府の衝突で、軍がおよそ2万8千人を虐殺したとされている。県内の遺族らは1月に「台湾228事件、真実を求める沖縄の会」を結成。台湾政府に犠牲者として認めてもらうため、証言の整理などを進めている。

 父・青山惠先さん=当時(38)=が事件に巻き込まれた同会代表世話人の青山惠昭さん(70)は、当時を知る人たちが高齢化していることから、「さまざまな手を尽くして、早めに資料や情報を集めたい」と呼び掛けた。

 台北近郊で事件に遭遇したとみられる大長元忠さん=当時(39)=の長男の妻の弘子さん(83)は、台湾を訪問し、「義父の恐怖心や残念な思いに触れた気がした」。今後、事件の解明とともに、「人権や平和の大切さが広がってほしい」と期待を込めた。