高校のない離島出身の生徒が本島の高校に進学する際の寄宿舎として県が那覇市東町に整備する離島児童・生徒支援センター(仮称)の開所時期が、当初の2015年4月から16年4月に1年ずれ込む見通しであることが30日分かった。建設用地の試掘調査で埋蔵文化財が見つかったため。県教育庁教育支援課は「離島出身者の負担軽減のため、今後もできるだけ早い完成に向けて取り組みたい」と話している。

 県の当初の計画では、工期は今年3月から来年2月で、今夏にも入寮者を募集する予定だった。

 建設業者の工事着手に先立ち、那覇市文化財課が試掘調査をしたところ、15~16世紀ごろとみられる陶器片や住居の柱跡が4月見つかった。このため、7月から本格的な発掘調査に入り、終了までに半年ほどかかるとみられている。着工は来年2月ごろ、完成は翌16年1月ごろになる見通しだ。

 南部離島町村長議長連絡協議会会長の仲田建匠南大東村長は「理由が理由だけにやむを得ないが、ようやく念願がかなうと思っていただけに残念。一日も早い完成を期待すると同時に、生徒や家庭に対して何らかの教育支援策ができないか県教委に要望したい」と話した。

 寄宿舎はコンクリート造り4階建てで、敷地面積は約1270平方メートル。入寮定員は120人。そのほか、100人規模の収容能力がある交流施設を併設する。