ピーチ機トラブルで、運輸安全委員会は30日、関西空港での機長や機体の調べを終え、空港管制官を事情聴取するため事故調査官3人を那覇空港に派遣した。無線の交信記録などの提出を求める。

空港管制官を事情聴取するため到着した運輸安全委員会の事故調査官=30日午後5時16分、那覇空港

 調査官3人は午後5時すぎ、那覇空港に到着。報道陣に囲まれながら足早に空港事務所に入った。人為的ミスの可能性について問われた日野和男調査官は「調査中なので全く申し上げることはできない」とし、「何があったか管制官の立場を聞いていく」と答えた。

 一方、ピーチ社那覇空港所の仲村順一所長は同日、県庁を訪れ、県企画部と県文化観光スポーツ部に事実関係を報告した。県は報告を踏まえ、近く安全運航の徹底を求める要請書などを提出する考え。

 トラブルはゴールデンウイークの最中に起きた。ピーチ社によると関連の予約キャンセルはないが、那覇空港でLCC(格安航空会社)ターミナル行きのシャトルバスを待っていた大阪府吹田市の会社員男性(25)は「これから乗るのはちょっと不安です」と苦笑い。今回初めてピーチ機を利用するといい、「これまでマイナスの話を聞かなかったから予約したのに残念」と話した。

 関空へ向かう大阪府河内長野市の自営業男性(85)は料金が安いのでビジネスでLCCを使用しているという。「宿代は浮くしこれからもLCCを使う。心配はない」ときっぱり話した。

 石垣市観光交流協会の宮平康弘会長は「LCC就航が八重山観光のV字回復の原動力になっており、ありがたいと思っている。だが安全安心が第一なので、運航には注意を払ってほしい」と要望した。

那覇-石垣などピーチ348便欠航 5~10月

 ピーチ社は30日、機長の病欠が相次いでいるため5~10月に欠航の可能性がある計2072便の路線名を発表した。沖縄関連では、那覇-関西路線で150便、那覇-石垣で198便の計348便が対象となった。