28日に高度約75メートルまで降下するトラブルが発生したピーチ機で、再上昇の理由として客室乗務員が「急な気象の変化のため着陸を見合わせた」などとアナウンスしていたことが30日、乗客への取材で分かった。また、同日までに乗客に対してピーチ社からの謝罪や説明もなく、報道で詳細を知った乗客からは「人命に関わるトラブル。うそをつくべきじゃなかった」と怒りの声も上がった。(又吉俊充)

 石垣島でのダイビングのため来県した東京都の会社員男性(37)は初めてピーチ社を利用した。28日に石垣発那覇行きのピーチ機に搭乗。異常降下した機体が再上昇した際、機内に混乱はなかったという。「天候不良で着陸し直すというアナウンスがあったので、そうだと思った」と振り返る。

 29日の報道で機長の指示の勘違いなどが理由と知り「まさかこんな事が起きていたとは」と驚いた。30日までにピーチ社の謝罪はなく「せめてEメールでも事故の説明があったら、乗客も納得するのでは」と話した。

 北海道の会社役員男性(48)は、出張や旅行などで格安航空会社(LCC)をよく利用するが「今回のようなトラブルは初めて」と話す。報道で事故の詳細を知り、機内アナウンスとの説明が違ったことに「機内がどういう様子だったかは、乗客の話でいずれ分かる。うそをつくべきじゃない」と批判した。

 機長が異常降下に気づかなかったことなどに触れ、「着陸に必要な手順がきちんと踏まれていなかったのでは。再発を防ぐため、事故の原因究明をしっかりやってほしい」と要望した。