【糸満】糸満ハーレーで使うハーレー舟3艘(そう)のシナウルシー(進水式)が27日、糸満市南浜漁港であった。地元漁師たちが見守るなか、西村、中村、新島のハーレーシンカ(こぎ手)たちが、酒や塩で清めた舟に乗り、港内に繰り出した。その後、市内の拝所・白銀堂で、舟を新しくしたことを報告して祈りをささげた。

力強いエーク(かい)さばきで、ハーレー舟をこぎ出す西村のハーレーシンカ(こぎ手)=糸満市・南浜漁港

市内の拝所・白銀堂で手を合わせる、中村のハーレーシンカたち

舟を海に運ぶ新島のハーレーシンカたち=糸満市・南浜漁港

力強いエーク(かい)さばきで、ハーレー舟をこぎ出す西村のハーレーシンカ(こぎ手)=糸満市・南浜漁港 市内の拝所・白銀堂で手を合わせる、中村のハーレーシンカたち 舟を海に運ぶ新島のハーレーシンカたち=糸満市・南浜漁港

 ハーレー舟は長さ約8メートル、最大幅約1・3メートル、12人乗り。舟大工歴約40年の大城昇さん(62)=糸満=が、半年以上乾かした杉を使い、本ハギと呼ばれる伝統技法で約3カ月半かけて造った。市が一括交付金約500万円で製作を依頼した。

 大城さんは「昔の漁師たちはチュラフニガ、ウマリタ(美しい舟が生まれた)といって、舟の新造を盛大に祝った。子どもが誕生した時と同じ気持ち」と話し、「糸満ハーレーで活躍する姿を早く見たい」と目を細めた。

 進水式を主催した糸満ハーレー行事実行委員会の金城宏行事実行委員長は「市を代表する伝統行事・糸満ハーレーの保存継承に役立て、地域活性化に貢献したい」と喜ぶ。

 3艘の舟は、旧暦5月4日・ユッカヌヒー(6月1日)に糸満漁港中地区で開かれる糸満ハーレーで、最後を飾る2150メートルの長距離競漕(きょうそう)「アガイスーブ」で使われる。