【中部】在沖米空軍によると4月24日夜、米軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプターが、うるま市具志川上空の海抜約240メートル(約800フィート)を飛行中、窓からプラスチック製通風孔(重さ約36グラム)が落下した。米軍は30日午後、沖縄防衛局に連絡するまで公表していなかった。被害情報はない。

 落下した部品は、操縦席の側面窓に取り付けられている直径約10センチの円形の透明プラスチック。同機は、任務を継続したという。

 30日午後1時50分ごろに空軍から連絡を受けた沖縄防衛局は30分後、県基地対策課やうるま市のほか、嘉手納町、北谷町、沖縄市で構成する嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協、会長・當山宏嘉手納町長)に情報を提供した。

 県は30日に沖縄防衛局に、5月1日に嘉手納基地に対し安全管理の徹底と早期通報の徹底、再発防止と原因究明などを口頭で申し入れた。うるま市は30日、防衛局を通して米軍に、安全対策の徹底と原因が判明するまで同型機の飛行停止をメールで申し入れた。

 米軍は、事故原因や落下場所は確認中とし、詳細確認のため、防衛局への報告に時間がかかった、としている。

 県基地対策課によると、米軍ヘリからの落下事故は復帰後、昨年末までに15件あった。HH60は3件目。昨年10月はカメラを落した。8月には米軍キャンプ・ハンセンに墜落し、乗員1人が死亡している。

「人に当たれば惨事」地元首長ら憤る

 部品が落下したうるま市の島袋俊夫市長は「1週間も整備不良機が飛んでいたかもしれないのに、市民に注意喚起もできない」と不満を漏らした。「頭上に落ちれば致命傷になる。そもそも飛行状態で物を落とすこと自体、有り得ない。迅速な情報提供と謝罪があるべきだ」と疑問を呈した。

 三連協会長を務める當山宏嘉手納町長は「米軍は事故のたびに再発防止と言うが、いつになったら改善できるのか」と憤った。「安全確認がしっかりしているのか大いに疑問。軽くても、人に当たれば大惨事だ。情報提供が遅かったことも問題。もっと速やかに伝えるべきだ」と語気を強めた。