母の日は沖縄芝居の日-。毎年恒例となった沖縄芝居の母の日公演が11日、県内各地で開かれる。各劇団とも人気演目をそろえ、人気役者、重鎮がこぞって出演する。沖縄芝居が最も盛り上がる日に向けて、稽古に励む5劇団を紹介。

節目の母の日公演に向け稽古する中曽根律子代表(右端)ら劇団うないの団員=浦添市内

伊良波冴子代表(右)の指導が続く「思案矼」=那覇市内

母の日公演に向けポーズを決める劇団群星のメンバー=那覇市内

「伊江島ハンド小」を上演に向け熱心に稽古する劇団与座のメンバー=那覇市内

「狂女の舞」の稽古に熱が入る劇団花園=那覇市内

節目の母の日公演に向け稽古する中曽根律子代表(右端)ら劇団うないの団員=浦添市内 伊良波冴子代表(右)の指導が続く「思案矼」=那覇市内 母の日公演に向けポーズを決める劇団群星のメンバー=那覇市内 「伊江島ハンド小」を上演に向け熱心に稽古する劇団与座のメンバー=那覇市内 「狂女の舞」の稽古に熱が入る劇団花園=那覇市内

2組の恋の行方は 劇団うない

 結成10周年の劇団うない(中曽根律子代表)は午後2と6時、うるま市石川会館で公演する。演目は時代人情劇「今帰仁祝女殿内」(上間昌成作)と時代明朗歌劇「夫振岩」(板良敷朝健作)。中曽根代表は「10周年を迎え、若い団員も心強くなってきた。明るい劇なので楽しんでもらえたら」と話す。

 「今帰仁祝女殿内」は昨年のハワイ公演でも好評を博した作品だ。今帰仁間切の祝女殿内の娘・カマド小(久米ひさ子)と下女のチラー小(祖慶しのぶ)は、花に例えられるほどの美女だった。そこに旅の途中の若按司(花岡尚子)と下男の三良(中曽根)がやってくる。互いに一目で好きになったカマド小と若按司、チラー小と三良の恋の行方は…。

 地謡は劇団うない地謡部。ほかの出演は島静子、仲里松子、嘉陽田早苗、佐和田君枝、兼城米子、比嘉いずみら。

 入場料は前売り2500円。問い合わせは事務局、電話090(7570)8128。

駆け落ち男女描く 劇団伊良波

 劇団伊良波(伊良波冴子代表)は那覇市のパレット市民劇場で、時代人情歌劇「思案矼(ばし)」(伊良波尹吉作、伊良波演出)と喜歌劇「貞女小」(島袋光裕作)の2題を上演する。午前10時30分、午後2時30分、6時30分の3回公演。

 伊良波代表は「観客を巻き込む芝居が母の日公演の醍醐味(だいごみ)。笑って泣いての舞台を堪能してほしい」と力を込めた。

 「思案矼」は遊女チルー(知花小百合)に入れあげて、妻の真加戸(小嶺和佳子)と子の亀寿(神谷心乃香)を捨て駆け落ちした真三郎(佐辺良和)の人生と、2人の女性の人生の浮き沈みを描いた作品。平良進、仲嶺眞永、神谷武史、真栄田史子らベテランが脇を固める。

 伊良波代表が登場する「貞女小」はユーモアたっぷりの歌劇。金城真次、知念亜希、嘉数道彦が出演する。地謡は新垣俊道、玉城和樹(歌三線)。

 入場料は前売り3千円、当日3500円。問い合わせは伊良波、電話098(945)6075。

どたばた楽しんで 劇団群星

 劇団群星(宮里良子座長)は那覇市ぶんかテンブス館で午後1時と5時30分から、現代喜劇「たてまつります」(玉木伸演出)と時代歌劇「今帰仁祝女殿内」(上間昌成作、宮里演出)を上演する。合間に舞踊や民謡ショーも繰り広げる。

 貧乏な夫ゴンゴロー(新垣正弘)と妻グジー(宮里良子)がツケの支払いから逃れようとする「たてまつります」は、笑いっぱなしのドタバタ劇。

 家賃や売掛金の回収にきた家主(玉木伸)、肉屋(上間朝子)を、あの手この手でかわそうとする夫婦の息のあった演技が楽しめる。夫婦は逃げ切ることができるのか? 宮里は「作者不明だが、誰もが知っている喜劇。6歳から80歳まで団員80人が、おもてなしの心で待っている」とアピールした。

 出演はほかに田口博章、池宮武次、安次嶺利美、大城常政、金城光子ら。地謡は仲宗根充(歌三線)、座波雪子(笛)。

 入場料金は前売り2500円、当日3千円。問い合わせは宮里、電話090(3013)8291。

若々しく熱く 劇団与座

 那覇市民会館で午後1時30分、6時の2回公演を実施するのは劇団与座(与座朝惟代表)。歌劇「伊江島ハンド小」(真境名由康作)、「愛の雨傘」(上間昌成作、与座ともつね演出)を披露する。朝惟は「若い頃から演じてきた。あの頃に負けない若々しい演技を見せる」と意気込み、ともつねも「鑑賞後2、3日は余韻が残る舞台にする」と熱が入る。

 辺土名の娘ハンド小(与座喜美子)は、遭難した伊江島の男・加那(与座朝維)を助けて愛し合う。しかし加那には妻(宜寿次安子)がおり、ハンド小を捨て伊江島に帰ってしまう。ハンド小は、船頭主(与座ともつね)とともに伊江島に渡るが、待っていたのはむごい仕打ちだった。ほかの出演は新垣勝夫、玉城政子ら。

 男女の恋愛模様を描く「愛の雨傘」は与座朝奎、与座幸賢ら若手中心で演じる。入場料は前売り3千円、当日3500円。問い合わせは与座、電話098(861)9555。

悲劇も歌劇も 劇団花園

 劇団花園(泉賀寿子代表)は時代人情劇「狂女の舞」(石川文一作)、現代明朗歌劇「今様貞不貞」(真境名由康作)を、うるま市民芸術劇場で午後2時と6時から上演する。演出を担当した泉は「『狂女の舞』の悲劇と、『今様貞不貞』の明るさを楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 「狂女の舞」は、貧しい家に生まれた真三郎(泉)が勉学に励み「一番科」となり、助けてくれた遊女ウサ小(杉野早苗)と結婚することに。しかし、仲地親方(知念勝三)が自分の娘(島袋ゆかり)との縁談を持ち掛ける。ほかに春洋一、知名剛史、瀬名波孝子らが出演する。

 「今様貞不貞」は保険会社社員のがんちょー小(嘉陽田朝裕)の鉢嶺のウマニー(平岡絵津子)と遊女(島袋)に対する態度の変化が見どころ。他の出演者は糸数きよし、具志清健、姫乃有希ら。入場料は前売り3千円、当日3500円。問い合わせは花園、電話070(5489)2094。