本命の名が挙がると選挙の注目度はグンと高まる。県政野党5団体でつくる知事選の候補者選考委員会は那覇市長の翁長雄志氏(63)、琉球大学法科大学院教授の高良鉄美氏(60)を軸に選考を進めることを決定した

▼米軍普天間飛行場の県内移設反対など「オール沖縄」の闘いをリードする翁長氏への待望論は強い。那覇市政に専念する意向を繰り返す翁長氏に立候補を促すことは容易ではない。後継を選ぶ那覇市長選の人選などが絡めば、事情は一層複雑化していく。紆余(うよ)曲折は必至だ

▼翁長氏の知事選に向けた判断で鍵を握るのは公明党県本だろう。翁長氏が保守陣営の実力者になったのは、革新の大田県政を支えていた公明を引き込み、自公体制の稲嶺県政を誕生させたことが大きい

▼県内政界を再編した公明との信頼関係は厚く、翁長氏の政治力を支える要素の一つ。公明との協力関係を無視した形で知事選に打って出ることは考えにくい

▼一方、12日に開く仲井真弘多知事後援会の政治資金パーティーに関心が集まっている。仲井真氏サイドは後援会の活動資金のためとして、政治的な意図を否定する

▼時期が時期だけに、さまざまな臆測が飛ぶ。最大の関心事は去就の表明。気をもんでいる人もいるだろうが、「与党や関係者と相談する時間がない」と先送りされる見込みだ。(与那原良彦)