沖縄そばの具材に欠かせず、県民になじみの深い「かまぼこ」。沖縄の食生活に根差した食べ物だが、消費者にとっては「地味」で「メーカーごとの違いがあまり分からない」-という印象がある。企業や地域のブランド開発を手掛けるノイズ・バリュー社(那覇市、我喜屋俊二社長)が、沖縄本島と石垣島の233人に聞いた「かまぼこ」に関する意識調査でこんな結果が出た。

 調査結果によると、かまぼこを月1回以上食べる人の割合は全体で47・2%。年代別では20代より年代が高くなるほど食べる頻度が高かった。「好き」と答えた割合は全体で71・2%で、沖縄本島(62・9%)より石垣島(79・4%)の方が高かった。

 商品を選ぶ理由では「値ごろ感」や「食感がいい」ことに加え、知名度のある「八重山かまぼこ」など有名店やブランドにひかれて購入するという割合が多かった。

 一方、不満に思っている点には「各社の違いより業界全体で同一のイメージ」があり、「差別化を図ってほしい」との指摘のほか、「量が多く、小分けにしてほしい」との要望や「添加物が多く後味が悪い」「原材料名が不透明」「魚の量が少ない」などの意見があった。

 調査を実施した同社コンサルティングディレクターの青木元氏は「各社の個性を出した商品開発が業界全体の底上げにもつながる。課題を踏まえ、新たな価値をつくるきっかけにしてほしい」と話した。