【浦添】貴重な東南アジアの弦楽器7点を浦添市美術館に寄贈した西原町翁長の赤嶺一夫さん(74)に4月30日、宮里正子館長が感謝状を贈った。弦楽器は同館の「新収蔵品展」で11日まで無料で観覧できる。

東南アジアの楽器7点を寄贈した赤嶺一夫さん(左)=4月30日、浦添市美術館

 弦楽器には、いずれも竹やブドウの模様の螺鈿(らでん)が施され、漆が塗られている。赤嶺さんは沖縄戦前の首里城隣に楽器を収めた神社があったことを知ってから、神社復元に向けて楽器を収集してきた。

 ベトナムの二胡や三線は1960年代、戦争中のベトナムから与那国行きの密航船で運ばれてきたといい、赤嶺さんが当時の知人のつてで入手した。密航船の船内には、高さ約4~8メートルの観音像も数多くあったという。

 宮里館長は「漆が塗られている点からも東南アジアと琉球のつながりがよく分かる」と寄贈品に目を細めた。

 会期中は、江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎による作品「琉球八景」も観覧無料。年1回公開されているもので、中国系住人の久米村(現那覇市久米)や波之上宮が描かれている。