落ち着きがない。言葉がはっきりしない。集団になじめない-など「発達が気になる子」の子育てを支援しようと、NPO法人わくわくの会(喜納信弘理事長)が啓発用の小冊子を制作した。那覇市発達支援事業の予算と、浦添市内の企業からの寄付で6千部を制作。未就学児童を対象にした内容で、市役所を通じて保育所など子育てにかかわる場で配布する予定だ。

「発達が気になる子」支援の啓発冊子

 冊子のタイトルは「普通って、なぁに? 子育てをたのしむために リフレーミングのススメ」。具体的な項目を挙げて、例えば「落ち着きがない」は「好奇心旺盛」、「かんしゃくが気になる」は「混乱している」など視点を変えて接することを提案。親や子どもがそのとき感じがちな気持ち、接し方のポイントを分かりやすくまとめた。

 NPO法人わくわくの会は、発達障がいを含め、さまざまな障がいのある人も暮らしやすい社会のための相談事業などに取り組んでおり、実際に親から相談を受けることが多い内容から項目をまとめた。企画した一人で作業療法士の小浜ゆかりさんは「親が見方を変えて子育てを楽しんだり、支援者が声掛けをするときのヒントになれば」と話す。言語聴覚士の前田智子さんも「見方を変えていいところを伸ばし、困りごとには工夫すればいい。身近にかかわる人や地域の人に理解者が増えてほしい」と期待した。

 制作費を寄付した医療機器総合商社沖縄メディコで4月、完成品の贈呈式があった。宮城辰也社長は「お母さんたちの子育てに役立てばうれしい」と話した。冊子は今後、発達段階に応じた続編も制作予定。