【南城】老朽化などを理由に移転が検討されている市大里嶺井の大里北小学校の跡地利用について、古謝景春市長は2日、分譲住宅地として売却を検討する意向を明らかにした。同日、跡地利用について要請した地元嶺井の玉城善勇区長(189世帯、約560人)に答えた。

老朽化などで移転が検討される大里北小の跡地利用について、要請文を手渡す玉城善勇・嶺井区長(右)=2日、南城市役所玉城庁舎

 大里北小(児童数165人)は築37年で、手狭なことから移転を前提に話し合いが進んでいる。

 市は保護者の意向を受けて、児童の通う嶺井や福原など周辺7自治会の中心地に当たる、現学校用地の南側などへ移転することを検討している。

 古謝市長は、移転先の用地買収・校舎建築に膨大な予算が必要なことから、市有地で敷地面積1万3千平方メートルの同小用地を売却し、予算を確保する必要性があるとの認識を示した。

 同小用地の跡利用については、県営嶺井団地の移転話もあったが、高層住宅建設による景観や嶺井区民の融和などを理由に懸念されていた。

 古謝市長は分譲住宅地にすることで「住民が自治会に加わるような募集法を考えてはどうか」と提案した。

 嶺井区は同小用地に、防災や健康増進関連施設の建設を望んでいるが、市長の意向を受け、区の「跡地利用を考える会」や区民総会などで対応を議論する考え。玉城区長は「嶺井区の意向を聞きながら事業を進めるとした点は評価したい」と話している。

 大里北小は1880(明治13)年に「大里小」として開校、1901年に「北部大里尋常小学校」名で現在地へ移転した。市教委は学校用地を決定した後、施設設計などに入り4年後の2018年度の利用開始を目指している。