【北中城】耕作放棄地を有効活用して農業振興を目指す北中城村農地バンクが4月30日、設立された。放棄地を抱える地主と農業希望者をリスト化して、土地の貸し借りを仲介する。総会で頭取に就任した新垣邦男村長は「耕作放棄地の解消だけではなく、推奨品目を定め、食育や観光などにもつなげて付加価値を高めたい」と抱負を述べた。地主の意向調査を経て、7月から本格的な活動を始める予定。

農地バンクの設立総会で抱負を述べる新垣邦男頭取(中央)=北中城村役場

 村と農業委員会が一体となって農地情報の調査や耕作放棄地を監視。「1度貸したら返ってこないのではないか」という貸し手側の不安を和らげ、バンクが指導助言して課題解消に努める。

 農地バンクに登録できるのは、村の農業振興地域内で地主が管理できなくなった土地。村条例で農地に認められない2千平方メートル未満の土地でも貸し借りできる。借り手は個人のほか、学校や法人が体験学習などの「市民農園」として活用できるのも特徴だ。

 登録有効期間は5年で、賃貸借が成立するまでは、バンクが草刈りなど土地の管理も行う。

 村内には再生可能な耕作放棄地が25万平方メートル以上ある。

 農業委員会の仲村政啓会長は「こまめに足を運んで地主との信頼関係をつくりたい」と話し、農地バンク制度で賃貸借が円滑になることを期待する。

 バンクには村商工会やJAおきなわも関わり、産業や観光分野と連携したい考えだ。

 問い合わせは村農林水産課農業委員会事務局、電話098(935)2233。