シンポ「しまくとぅばと民話-過去、現在、未来」が10日、県立博物館・美術館であり、約80人が参加した。沖縄の民話調査者や映像記録者が報告。民話をしまくとぅばで伝える意義と可能性を考えた。主催はしまくとぅばプロジェクト。

民話採録や映像記録に取り組んだ人々、研究者らが討議したシンポ=那覇市、県立博物館・美術館

 大田利津子さん(沖縄伝承話資料センター)は子ども向けに民話継承や読み聞かせに取り組む。最近は、標準語だけで十分に伝えられない意味をしまくとぅばのまま語る。「子どもたちは聞く耳をもっている。語りを工夫することで、民話を残せる」と話した。

 比嘉久さん(名護博物館)は、約130話を話した語り手山本川恒さんについて紹介。山本さんは祖父宅に集う人々の話から民話に興味を持った。「祖父らは学問のために御殿に奉公した。そこで各地の民話を聞いたと山本さんは考えていた」。語る場があることで豊かな記憶が紡がれたと紹介した。

 仲原穣さん(大学非常勤講師)の進行で、比嘉豊光さん(琉球弧を記録する会)、西岡敏さん(奄美沖縄民間文芸学会)も報告した。