【崎原朝一通信員】アルゼンチン沖縄県人連合会は3月22日、年少者を対象にした日本語学校をブエノスアイレス市の連合会館3階にある教室でスタートさせた。これまで文化講座として日系人、非日系人に日本語を教えていたが、年少者から継続的に日本語と日本文化を教えるために開設した。

連合会館3階で始まった年少者向けの日本語学校。日本語とともに日本や沖縄の文化継承も目的だ=ブエノスアイレス市の連合会館

 初回は米須清文理事(県人連合会文化担当)があいさつし、6歳から13歳までの14人が参加。ほとんどが3世だが4世もおり、過半数が女子。父母を伴った参加もあり、中村レティシアさんが講師を担当した。

 毎週土曜日の4時間の授業は前半が日本語、後半は日本文化の紹介をする。日本文化では太鼓や舞踊、折り紙など専門的立場の人が指導に当たり、父母と相談しながら増やしていく考えだ。

 自身が3世の父親は、25年間日本に住み、日本語もスペイン語も問題はないが、4年前に帰国した際、当時13歳と9歳の息子たちが日本語で話しかけられると恥ずかしがったという。「やはり日系というルーツは失いたくない」と受講を選んだ。

 沖連日本語学校では、琉球舞踊や太鼓を学ぶ児童も少なくない。一般の日本語学校に通学している児童よりも日本語や文化の受け入れ方がもっと身近になることが期待される。

 日系社会では、首都圏や地方の主要日本人会のほとんどが、その地の日本語学校の母体となっている。学校の管理や運営、支援する維持会や母の会のメンバー、卒業生らが今後、日本人会本部に加わり、継承する形で連合会や市町村人会の活性化、組織強化も期待される。