第101回春の全島闘牛大会(主催・沖縄県闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が11日正午からうるま市石川多目的ドームで開かれた。闘牛界のオールスターが出場するビッグイベントとあって、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約4千人の観客が詰め掛けた。主催者や来賓があいさつした後、早速対戦開始。13組の対戦が次々に繰り広げられ、観客は4時間近くにわたって闘牛の迫力を感じ、満喫した。

大激戦で会場を沸かせた4番戦。南武牛皇(左)と東山優武勝の息づまるような攻防に観客の目がくぎ付けになった

中量級優勝旗争奪戦 闘将ハヤテ(右)の強烈な押し込みで大きく体勢を崩す琉仁謝名戦闘鬼=うるま市石川多目的ドーム

第101回春の全島闘牛大会対戦結果(左側が勝牛)

大激戦で会場を沸かせた4番戦。南武牛皇(左)と東山優武勝の息づまるような攻防に観客の目がくぎ付けになった 中量級優勝旗争奪戦 闘将ハヤテ(右)の強烈な押し込みで大きく体勢を崩す琉仁謝名戦闘鬼=うるま市石川多目的ドーム 第101回春の全島闘牛大会対戦結果(左側が勝牛)

 注目を集めた三つのタイトルマッチ(全島一、中量級、軽量級)は、中量級と軽量級が現チャンピオンの防衛となったが、最強牛を決める全島一優勝旗争奪戦は異例の引き分けに終わった。

 古堅モータース☆若力と挑戦牛・不死鳥が戦った全島一の対戦は、巨体を生かしたカケ押しの連発で終始若力がリード。短時間で決着がつきそうな展開だったが、不死鳥がこの強い攻めをよく持ちこたえ、長期戦に突入した。13分を過ぎたあたりで、若力が不死鳥の上半身を押さえつけるような馬乗りを見せるなど、勝負は完全に膠着(こうちゃく)した。

 その後も緩慢な動きが続き、波乱を予感したのか、場内がざわついた。16分すぎ、若力がまさかの馬乗り3回目。この時点で審判団が勝負を止め、勝負規定により引き分けが確定した。若力の防衛は成らず、「優勝旗」は連合会の預かりとなった。

 中量級は、劣勢をささやかれた挑戦牛・琉仁謝名戦闘鬼の善戦で激戦となり、会場が沸いた。見応えのある攻防だったが、最後はスタミナに勝るチャンピオン闘将ハヤテが強烈な押し込みからの腹取りを決め、完勝した。ハヤテは10戦全勝で5回目の防衛。

 軽量級は17分超の大熱戦となったが、最終局面で持久力を発揮したチャンピオン大蛇王がスタミナ切れした鬼若を振り切った。大蛇王は初防衛。

 今大会最も人気を集めた東山優武勝と南武牛皇の4番戦は期待通りの大激戦で会場を沸かせた。

 両牛の火を噴くような攻防に観客の肩が何度も揺れ、その都度大歓声が起きた。形勢不明の大接戦は11分余で突然勝負に幕。前全島一チャンピオン優武勝のすさまじい圧力にひるんだ南武牛皇が脱兎(だっと)のごとく敗走し、優武勝の完勝となった。(又吉利一通信員)