創業57年の老舗百貨店、沖縄三越(那覇市、杉山潤治社長)が経営不振を理由に9月末をもって閉店する方向で準備を進めていることが13日、分かった。14日にも従業員や取引先に説明し、会社の整理方針や跡利用などについて近く発表する見通し。提携する三越伊勢丹との契約が9月いっぱいで終了することもあり、閉店に向けて調整してきた。沖縄三越は2004年にも多額の借入金を抱えて経営悪化に陥り、主要債権者の沖縄銀行を中心に金融機関主導で会社分割による事業再生を進めてきた。

国際通りの中心にある老舗百貨店の沖縄三越=那覇市牧志

 金融機関から役員を受け入れたほか、新たに出資を受けた三越(東京)からも経営幹部を迎えて経営体制やブランド力の強化に努めた。

 営業面では人件費や営業時間短縮による光熱費の削減などで収益改善に取り組んだ。08年には豊見城市の商業施設トミトン内に食品専門店「豊崎マイキッチン」をオープンした。

 マイキッチンや空港店の好調な売り上げに支えられて立て直しを進めたが、消費低迷などが響き、再び経営は悪化。さらなる経費の圧縮に取り組んだものの、減収に歯止めがかからなかった。13年2月期の売上高は約76億円。