糸満市名城のハーリー舟3艘(そう)が36年ぶりに新造され、11日、糸満漁港北地区でシナウルシー(進水式)があった。後(クシ)ンティー、中ンティー、前(メー)ンティーのこぎ手がそれぞれ舟に乗り込み、北地区から北名城ビーチまでの約2・5キロを渡った。浜では、集落の女性たちが太鼓を打ち鳴らして舟を迎え、海神にごちそうを供え、祈りをささげた。

新造したハーリー舟を力強くこぎ、沖に繰り出すこぎ手たち=11日、北名城ビーチ

進水式前、ハーリー舟にお供え物をして手を合わせる名城区民ら=糸満市西崎町、糸満海人工房・資料館前

太鼓をたたき、ハーリー舟を迎える名城の女性たち=北名城ビーチ

新造したハーリー舟を力強くこぎ、沖に繰り出すこぎ手たち=11日、北名城ビーチ 進水式前、ハーリー舟にお供え物をして手を合わせる名城区民ら=糸満市西崎町、糸満海人工房・資料館前 太鼓をたたき、ハーリー舟を迎える名城の女性たち=北名城ビーチ

 舟は長さ約8・4メートル、最大幅約1・26メートル、12人乗り。舟大工歴約50年で糸満市の大城清さん(64)と弟子の高良和昭さん(41)が本ハギと呼ばれる伝統技法で約5カ月かけて造った。市が一括交付金約500万円で製作を依頼した。

 大城さんは「力強く波間を進む舟を見ると喜びがこみ上げてくる。何より、名城の人たちが喜んでいる姿が一番うれしい」と喜んだ。

 名城自治会の伊敷幸栄区長は「水漏れする舟を補修しながらハーリーをしてきた。新造した舟を大切に使い、区民とともに伝統行事を継承していきたい」と意気込んだ。