【沖縄】安慶田中2年の平良響君(13)が、世界的なモータースポーツレースのジュニア部門で「日本一」を目指して練習に励んでいる。年間5戦の総合成績で全国統一戦の出場切符を手にできる仕組みで、今期はすでに4月の第1戦で県勢初優勝を果たし、5月の第2戦は3位と好成績を維持する。5歳からレースを始め、課題を克服しながら力を付けてきただけに、日本一の先にある世界大会も夢ではない。(松田麗香)

大会で運転したレーシングカーに乗り、優勝トロフィーを見せる平良響君=読谷村・ククル読谷サーキット

 挑戦している大会はオーストリアのエンジンメーカー・ロータックス社が主催する「ROTAX MAX CHALLENGE」。世界統一規則のモータースポーツレースで、世界50カ国以上で開催され、日本でも15カ所で開かれている。

 平良君は4月6日に岐阜県瑞浪市であったジュニア部門開幕戦で初優勝。全5戦中最も難易度が高いコースだった。9月まであと3戦こなし総合優勝者が10月の全国統一戦へ出場。そこで優勝すれば、12月にはスペインで開かれる世界大会も待っている。

 モータースポーツのとりこになったのは、父親に連れられ読谷村のサーキットで運転したのがきっかけ。運転自体が楽しく、ゲーム感覚だったという。村内のモータースポーツチームに入り、運転の基本動作を1カ月で習得、小学生になると県内の大会でたびたび優勝した。

 小3で初めて本土の大会に出場したが、慣れないコースと緊張感に勝てず5年生になるまで全く勝てなかった。しかし、「レースで大事なのは冷静さと教わった。どんなに緊張しても、走っている時にミスしても、すぐ冷静さを取り戻せるように普段の練習から気をつけるようにした」と自信を付けてきた。

 今は日本一に向けて毎週、読谷のコースに通い調整を続ける。「沖縄はまだまだモータースポーツをやる人が少ない。全国で優勝して世界でもトップ争いができるようなレーサーになって、たくさんの人にモータースポーツの楽しさを伝えたい」と目を輝かせた。