「いつもは飛ばない所にオスプレイがいる」「騒音が普段よりひどい。何かあるのでは」…。米軍基地周辺から寄せられる情報で現場に向かい、周辺を走り、状況を確認する

▼日本の行事や祝日に関係なく米軍は訓練し、大型輸送機や戦闘機が飛来する

▼私たち記者は、直射日光や強い雨や風にさらされながら、米軍の動きを見張り、何をしているのかを確かめる

▼結構、体力も時間も使うのだが、調べた揚げ句、記事にならないことも、ままある。紙面の片隅にごく小さく載ることもある。「あたらん(引き合わない)」と感じることもある。それでも走り、見張る。こうでもしないと、暮らしにのし掛かる米軍基地の運用実態が分からないからだ。米軍は積極的には情報を出さない

▼米軍普天間飛行場での飛行差し止めを求める訴訟の原告は「オスプレイで、家そのものが振動する」「飛ばなくても、ものすごい音がする」などと被害を訴える。静かな日常がほしいという切実な思いは、なかなか実現されない

▼沖縄が27年間の米軍統治から日本に復帰して42年。しかし復帰の時に改めるべきだった、基地の過重負担も、経済的格差も一向になくならないまま、今日まできてしまった。この重荷を、いつまで背負えばいいのか。せめて次の世代には、渡したくない。(安里真己)