システム開発のドリーム・アーツ(東京都渋谷区、山本孝昭社長)は15日、石垣市に24時間365日稼働のクラウド監視センターを設立し、6月1日から業務を始めると発表した。社内の電子メールやファイルなどを外部のクラウドに保存する顧客データの維持管理を担う。グループ会社のドリーム・アーツ沖縄(那覇市、栗田智明社長)が運営し、従来本島で手掛けていたサービスを段階的に同センターに移す。10人体制でスタートし、徐々にセキュリティー開発などの基盤構築や、多言語で社員(顧客)個々の質問に応じるヘルプデスクまで業務を拡大する考え。

 「ドリーム・アーツ石垣オペレーションラボ」として石垣市IT事業支援センターに置く。同施設は入室時の指紋認証や停電時の自家発電を完備するなど、顧客情報を取り扱う上で安全や災害面に強く、仮に被災した場合でも本島の拠点からネットワークを通じて容易にバックアップ態勢が取れる。石垣、那覇間の距離は約400キロで同時被災の可能性は極めて低いという。

 企業活動で生じる日々のデジタル情報を自社のサーバーから外部のクラウドに保存する動きは急速に広まっており、ドリーム社は企業情報が蓄積するクラウドが安全で適切に運用するよう監視業務を請け負い、必要に応じてシステム増強などを提案する。

 石垣の新拠点では、那覇本社で担っているオフィス用品のコクヨ(大阪市)や空調大手ダイキン工業(同)の監視業務が移管される方向。

 栗田社長は「地元の石垣市も新たな産業、雇用が生まれると関心が高い。顧客の数も徐々に増やし、次年度はスタート時の倍の規模まで業務を拡大したい」と話した