沖縄銀行(玉城義昭頭取)が15日発表した2014年3月期決算(単体)は貸出金利息は減少したものの、株式の売却益の増加などで売上高に当たる経常収益は前期比0・9%増の371億5900万円だった。株式関係損益が増える一方で、一般貸倒引当金繰入額や不良債権処理額などの与信コストが増加し、経常利益は前期比8・1%減の85億6200万円。3期ぶりの増収減益だった。新システムの開発凍結で特別損失を計上、当期純利益は15・4%減の45億9600万円となった。

沖縄銀行の経営指標の推移

 増収は3期ぶり、減益は2期ぶり。株式配当は1株当たり65円(中間、期末各32・5円)を予定している。

 収益の柱となる貸出金利息収入は前期比2・6%(6億7400万円)減、経費となる預金利息も21・4%(5億100万円)減少したが、収入の落ち込みを経費削減で補えず、預貸収支は悪化した。

 株高を背景に役務取引等利益は7・7%(1億8400万円)増えたものの、一般貸倒引当金の繰り入れ、大口融資先の不良債権処理額の与信費用が増加。時間外手当や臨時雇用などの人件費、システム改修に伴う物件費も増え、本業のもうけを示すコア業務純益は1・4%減の101億8600万円となった。

 前期に戻り益(6800万円)があった一般貸倒引当金繰入額は7億800万円増の6億4千万円。不良債権処理額は30・8%(5億2300万円)増の22億2200万円。開示債権比率は前期比0・08ポイント上昇し1・72%。自己資本比率は前期比0・22ポイント低下し、11・66%。

 貸出金(平均残高)は前期比4・1%増え、1兆2020億円。行政向けの貸し出しは減少したものの、事業性貸し出し、住宅ローンや個人向けローンが伸びた。

 預金(同)は2・29%増の1兆7456億円。公金預金は減ったが退職金や給与振り込みなど個人預金が増えた。

 15年3月期の業績(単体)は経常収益が2%減の364億円、経常利益が7・4%増の92億円、当期純利益は24%増の57億円を見込む。