【名護】国指定鳥獣保護区の名護市屋我地島で13日、ことし初めてとなるエリグロアジサシの飛来が確認された。環境省やんばる自然保護官事務所は15日、8月ごろまで続く繁殖期間中、繁殖場所となる屋我地島周辺の岩礁へ近づかないように注意を呼び掛けた。

昨年8月に飛来が確認されたエリグロアジサシ=名護市屋我地島(やんばる野生生物保護センター提供)

 エリグロアジサシは毎年5月中旬から8月にかけて、繁殖のために、東南アジア以南の地域から沖縄に飛来する。5月下旬にはベニアジサシも飛来するとみられている。

 繁殖期のアジサシは神経質になるため、釣り人や海水浴客が繁殖場所に近づくと抱卵や子育てをやめることがある。昨年7月の調査では放棄されたエリグロアジサシの大規模繁殖地が確認されている。

 山本以智人自然保護官は「飛来数の減少はかなり危機的な状況。繁殖場所を探す今の時期から、岩場には近づかないように注意してほしい」と話した。