【うるま】翼をけがして飛べなくなったクロツラヘラサギが6日、うるま市南原の水路で保護された。市前原のNPO・どうぶつたちの病院沖縄で治療を受けている。右の翼が折れており完治には2~3カ月かかるため、今季は群れと一緒に北上できないという。

骨折した翼を固定しているクロツラヘラサギ=うるま市前原・どうぶつたちの病院沖縄

 ことし、クロツラヘラサギの保護は2羽目。4月には、中城村で足に釣り糸が絡まってけがし、動けない状態で見つかった。

 今回保護されたクロツラヘラサギのけがも交通事故か、電線にぶつかるなど人為的な要因の可能性が高いという。右の翼3カ所が粉砕骨折しており、治療は長引く見通し。来年5月ごろまで保護し、完治後リハビリするという。

 クロツラヘラサギは生息数が世界で約2500羽しかいないとされる絶滅危惧種。毎年12月ごろから越冬のため沖縄に飛来し5月ごろ、九州に向けて飛び立ち、夏になると朝鮮半島に渡って繁殖する。ことし県内では15羽が泡瀬干潟周辺で確認されている。

 どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は「野生動物は普段、捕食などさまざまなプレッシャーの中で生きている。人間が余計なプレッシャーを与えないように気を付けていかないといけない」と指摘。

 「釣りで使った釣り糸は片付ける。ごみは捨てないなど、当たり前のことを守ってほしい」と呼び掛けている。