沖縄タイムス社会面で連載中の大城さとしさん(32)の4こま漫画「おばぁタイムス」の単行本が、県内各書店で週間ベストセラー1位を記録し、注目を集めている。社会、政治問題やグルメ本などに多い沖縄関係書籍にあって、新聞マンガとしては異例の売れ行き。書店員は「客層も幅広く、多くの人に親しまれている」と話している。

週間ランキング1位の書棚に並べられた大城さとし著「おばぁタイムス」の単行本=那覇市牧志・ジュンク堂書店那覇店

 「おばぁタイムス」は2005年から本紙で週1回連載を開始。12年には社会面に移行し、毎日掲載されている。元気いっぱいの沖縄のおばぁ80と約2メートルと長身のおじい85がひょうひょうとしたとぼけたやりとりを展開。沖縄の社会、風土に根ざした話題をシュール(超現実的)に表現する作品世界が持ち味。

 4月末には、初期掲載作150編のほか、作者の大城さんによるキャラクター解説、創作裏話などを収録した単行本を発刊。ジュンク堂書店那覇店やリウボウブックセンターリブロで週間売り上げランキング1位を記録し、新聞マンガとしては異例の売れ行きとなっている。

 入荷後、約2週間で既に約200冊が売れたというジュンク堂書店那覇店の担当者、西内淳さん(36)は「かなり早いペース。若い人だけでなく年配の方など幅広い年齢層が買い求めている。沖縄関係では時事問題などが売れる傾向だが、趣味書的本でここまで出るのは珍しい」と説明。

 作者の大城さんは「書店に本が並んでいるのを見たときはうれしかった。毎日のネタ作りは大変だが、多くの人に見てもらえるのでこれからも人の心をつかむ4こまマンガを描きたい」と話している。