ENグループは、黒毛和牛のもとぶ牛の海外輸出を本格化させる。同グループのえん沖縄(那覇市、又吉真由美社長)とリミテッド社(香港、ピーター・ン社長)、農業生産法人もとぶ牧場(本部町、坂口泰司社長)の代表が16日、那覇市内でそろって記者会見し、もとぶ牛の海外販売代理契約に関する協定書に調印した。同グループは年間の輸出量を現在の約2倍に拡大。自社の日本食レストランでの提供にとどまらず、レトルトなど加工食品の開発を急ぎ、現地量販店などでの卸販売にも力を入れる方針。

もとぶ牛を香港などに輸出・販売する契約に調印した(左から)ピーター社長、坂口社長、又吉社長=16日、那覇市久茂地のENガーデン

 グループでは2012年11月から年間60頭を香港、シンガポールに輸出し、大半を系列店舗で消費している。

 今協定では、霜降り度合いなどのランク分けで最高級のA-5、次点のA-4の2種に厳選。初年度は月10頭(枝肉)、2年目は月15頭に輸出量を増やし、引き続き香港、シンガポールへ輸出する。

 輸出元はえん沖縄で、もとぶ牧場から枝肉を仕入れ、リミテッド社がこれを輸入。ステーキなどで現地販売する。

 今回から枝肉を1頭丸ごと買い取るため、主要部位以外の利用が課題。香港の大手飲食チェーン店でローストビーフの卸販売の商談が決まっているがENグループではレシピの開発を急ぎ、加工食品の卸売りに力を入れる。

 ピーター社長は「現地富裕層の和牛ニーズは高く一番高価なものを求める」と説明。又吉社長は「(もとぶ牛を)沖縄からアジア、世界に広げていけるように頑張りたい」と抱負。坂口社長は「ENグループはアジア24店舗を展開し、心強い」と指摘した。