【名護】「何のためのブイ設置か」。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について防衛省が16日、海底ボーリング調査などの際、海上にブイを設置すると明言したことに、基地建設に反対する市民らは懸念の声を上げた。「抗議活動の排除ではない」との見解に「前回調査ではなかった」と不信感を募らせ、環境への影響も指摘した。

 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「安全確保と言うが、その言葉の裏に詭弁(きべん)がある。進入制限のためか、何に対しての安全なのか」と不信感を募らせる。固定ブイの場合、サンゴやジュゴンの餌場を傷つける可能性もあるとし「設置の仕方次第で環境が破壊される。ブイの数や設置方法を見ていかないと」と注視する姿勢だ。

 ヘリ基地建設に反対する辺野古区民の会の西川征夫代表は「単にブイと言っても、間にロープなどを張れば入ってきた船を捕まえられるのではないか」と危惧。10年前のボーリング調査ではブイは無かったとし「政府は急ぎたいのだろう。稲嶺進市長が訪米している隙に、いろいろ進めたいと思っているのではないか」と指摘した。

 5・15平和行進の山城博治実行委員長(沖縄平和運動センター議長)は「設置は刑事特別法の対象地域を明示するためだ」とし、抗議活動の排除が目的ではないとの釈明に「2004年の調査時には無かった。排除のためでなければ、何のためか」と反発した。

 ヘリ基地いらない二見以北十区の会の浦島悦子共同代表は「そもそも米軍の提供水域として自由に入れないこと自体が理不尽だ」とし、「安倍政権は露骨に反対派を押しつぶそうとしている。ブイ設置もその一環だろうが、諦めるわけにはいかない」と声を強めた。