【名護】政府の強行姿勢の“象徴の場”でもある米軍普天間飛行場の移設予定地、名護市辺野古の砂浜に16日、集まったのは、県内外から1100人(主催者発表)。「基地は造らせない」「ヤンバルの海と山を守るぞ」と拳を突き上げ、平和への思いをアピール。「基地建設が始まれば、まさにこの砂浜に作業ヤードが造られる」と危機感を強めた。安倍政権の集団的自衛権の行使容認への動きに抗議し、各コースを歩いた。

戦争反対を訴え、シュプレヒコールを上げながら行進する南コースの参加者=16日午後、糸満市西川町(金城健太撮影)

 太陽が照りつける辺野古の砂浜には、朝早くから大型バスが何台も止まり、3コースの参加者が一堂に結集。関係者らのあいさつに耳を傾け、基地建設反対や安倍政権への不信を訴えるアピールに「そうだ!」「許さないぞ」と気勢。平和への思いを一つに行進に臨んだ。

 辺野古から参加した比嘉英憲さん(71)は「国のやり方はあまりに強引。表で声を出せなくても、隠れて反対する人も増えてきた」と指摘。「浜に作業ヤードができればハーリーもできなくなり、地域の文化が消える。絶対に基地は造ってほしくない」と訴えた。

 南部戦跡などを回る南コースを歩いた、県職連合の仲本政之さん(30)は「平和行進には何度も参加している。平和を願い、全国から参加してくれるのがうれしい。沖縄の現状を見て知ってもらい、地元で発信してほしい」と期待した。

 京都府の中西明菜さん(31)は「平和行進の意義をしっかり感じ、沖縄の歴史や多くの課題、さまざまなことを勉強したい」と意欲。大分県から参加した30代の女性は「この海に基地ができるんですか」と海上を見つめ「まだまだ勉強不足。今日をきっかけに沖縄の問題をいろいろ考えたい」と語った。