【うるま】年に1度は島に戻って楽しんで-。島外の出身者が島に戻る機会をつくろうと、うるま市の宮城島に住む女性たちが3、4の両日、音楽と地元野菜の販売イベント「たかはなり市」を開いた。上原、池味、桃原、宮城の島内4自治会の住民が合同で取り組むイベントでことし4回目。インターネットのブログを通し近年は島出身者に加え、観光客も立ち寄るイベントに成長した。島の女性たちは「過疎化が進む島を活気づけたい」と気合を入れる。

宮城島でつくった野菜を手に「たかはなり市」をアピールする島の住民ら=4日、うるま市・宮城島

 2011年に、黒糖づくり体験で得た収益金で島一番の高台にある広場「シヌグ堂」にこいのぼりを掲揚する企画をきっかけに始まった。

 宮城島の別名「高離(タカハナリ)」からイベントを「たかはなり市」と名付け、島のお年寄りが島ラッキョウやニガナを持ち寄って販売し、地域住民が歌や踊りを披露する。

 島の女性でつくる「宮城しぬぐの会」(上門優子代表)が中心となって、毎年、4月下旬から5月の連休期間中に開催。宮城公民館の豊永栄子館長は「清明祭だとお墓参りが終われば帰るが、ゴールデンウイーク期間中は滞在もできる」と話す。子や孫と触れ合うきっかけにもなるため毎年、多くのお年寄りが楽しみにしているという。

 地域の若者らがモズクそうめんや焼き鳥などの屋台を出店し、ヤギやウサギの触れ合いコーナーを設置。島の出身者が運営するNPO法人が石灰岩が隆起してできた地形を紹介し、島の名所を回るツアーを開くなどイベントの魅力も増してきている。

 シヌグ堂は宮城島の集落や金武湾が一望できる絶景のロケーションで、近年は観光客も訪れる。

 上門代表は「この日のために仕事の合間をぬってみんなで準備を進めてきた。人口が減っている島を盛り上げていきたい」と力を込めた。