【ニューヨーク16日=伊集竜太郎】米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を直接訴えるため訪米している稲嶺進名護市長は16日(現地時間)、日本政治を長年研究するジェラルド・カーティス米コロンビア大教授と面談した。カーティス氏は「日米両政府が決めてしまったことをやめるのは考えにくい」と移設撤回に否定的な見方を示した上で「個人的には計画には無理があると思う」と述べた。

ジェラルド・カーティス米コロンビア大学教授(左)と面談する稲嶺進名護市長=現地時間16日、ニューヨーク市内

 カーティス氏は「米国は当事者だが、これは国内問題だ」と強調。移設はスムーズにはいかないが、知事の埋め立て承認で「計画を変えるのは難しくなった」と語った。一方、普天間返還合意から約18年間もたって計画が進まないのは「おかしいこと。最初から無理な話だ」と指摘。1月の市長選で稲嶺氏が再選されたことで「市民の反対は明らかだ。それを無視して進めるのはどうかと思う」と述べた。

 稲嶺市長は「国同士が決めたからと言っても、こういうやり方で進めて民主的といえるのか。今後、米軍のプレゼンスそのものにも影響を与え、米国民にとってもいいことではないはずだ」などと反論。「世界から、日本や米国は批判されることになる」と注文を付けた。