【宜野湾】プロ棋士の夢が目前で絶たれた城間春樹さん(37)が、4月に宜野湾市野嵩に開設された豊田塾宜野湾将棋道場(照屋彰代表)で師範として指導している。生徒は約40人。「プロの人材を育てたい」と自身の経験をもとに金の卵の育成に当たっている。

新崎君(右)と対局する城間師範=宜野湾市野嵩・豊田塾宜野湾将棋道場

 那覇市出身の城間さんは中学3年でプロを目指し、上京。県内で初めて日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」に入り、三段まで上りつめた。しかし、プロになる四段には一歩届かず年齢制限となる26歳で退会。以後、社会人の強豪、日本レストランシステムに就職し、アマチュアトップの職域団体戦対抗リーグで活躍した。

 「いずれ沖縄で将棋に携わりたかった」という城間さん。本格的な道場を目指す照屋さんの誘いに二つ返事で応じ、今年1月に沖縄へ戻った。

 県内で毎日開いていて、指導者がつきっきりの道場はほとんどないという。城間さんは「沖縄のレベルが上がって、プロになる人材が出てきてくれたらうれしい」と力を込める。

 アマ四段で期待のホープ新崎良斗君(10)=長田小=は「自分が苦手な受け(防御)が勉強になる」と指導を喜ぶ。

 連盟県支部の宮城政則会長は「野球やゴルフなどではプロがたくさんいるが、将棋はまだいない。ぜひ、この道場から誕生してほしい」と期待する。

 道場はプロを目指す子どもだけではなく、誰でも通うことができ、いつでも将棋を楽しめるのも魅力。自身も根っからの将棋好きで、道場開設に至った照屋さんは「沖縄には隠れた将棋人口がたくさんいる。沖縄の将棋の普及につながってくれたらうれしい」と意気込む。

 入会は当日会員で高校生以下・女性540円、一般1080円。オープン記念で初心者は2カ月無料。問い合わせは道場、電話098(892)8858。