沖縄三越が9月21日をもって創業57年の歴史に幕を下ろすことについて県内の流通や経済団体のトップからは一様に惜しむ声が聞かれた一方、地元資本のリウボウホールディングスが来春跡地に新商業施設を開業することに安堵(あんど)の声が上がった。

会見で頭を下げる沖縄三越の(左から)赤嶺聡副店長、杉山潤治社長、外間寛専務=19日午後、那覇市・沖縄三越

 「那覇の中心地で流通・小売りをけん引してきた沖縄三越の灯が消えるのは同業者として残念」と話すのは、サンエーの上地哲誠社長。「同じ県内百貨店であるリウボウが引き継ぐことになったと聞き、安堵している」と述べた。

 イオン琉球の末吉康敏会長は「非常に残念」と語る一方、「コンビニ大手の進出が見込まれる中、小売業それぞれが自社の強みを生かし、ニーズを的確につかみながら新たな顧客を取り込む必要がある。他社との差別化で生き残っていかなければならない」と強まる競争の波に気を引き締める。

 那覇商工会議所の國場幸一会頭は「(三越は)国際通り、那覇の中心市街地の発展に大きな役割を果たしてきた」と振り返った。その上で「閉店による地域経済への影響が最小限になるよう関係機関と連携し、引き続き国際通りを含む中心市街地の活性化に取り組んでいきたい」と話した。

 県経営者協会の安里昌利会長は「沖縄を代表する、歴史ある店舗が幕を閉じるのは残念。リウボウが跡地を引き継ぐ計画なので、新しい形で那覇市の活性化にプラスとなるよう、今後の展開に期待したい」と語った。

 県中小企業団体中央会の津波古勝三会長は「三越といえば誰もが憧れる場所だった。みんな思い出が詰まっているはず。なくなるのは寂しい」とし「コンビニや大手スーパーなど本土資本参入の波に勝てなかったのではないか」と話した。