【東京】石垣市の玉津博克教育長は20日、文部科学省の上野通子政務官と面会し、八重山地区の中学校公民教科書の採択問題で県教育委員会が竹富町を単独採択地区化する方針を示していることに「全く理解ができない判断だ」と批判。上野政務官も「八重山は一体でやるべきだ」と従来の国の認識を示したという。

 面会後、玉津教育長は記者団に「八重山は教育も行政も経済も一体だ。教科書だけ別というのは理解できない」と指摘。転校すると教科書が変わって子どもたちが混乱するなどを理由に、竹富の単独採択地区化に反対した。

 さらに「権利の行使に伴う義務を負うのは当然」と、県が提案した3市町による教科書の共同研究には「協力できない」とした。

 玉津教育長はその後の自民党文科部会でも、同様の認識を示した。

 部会後、義家弘介前文科政務官は、是正要求を受けたにもかかわらず、法の適否を審査する第三者機関「国地方係争処理委員会」への審査申し立てをしなかった県、竹富町は「違法であることを認めたものだ」と批判。21日に県が単独採択地区を認めた場合、県に説明を求めていく方針を示した。