【南風原】南風原町議会(中村勝議長)は19日の臨時会から、傍聴者に対し議案や関係資料の貸し出しを始めた。議員や町長ら執行部に配られる書類と同じで、開かれた議会づくりの一環。専門家は「県内で広がってほしい取り組み」と評価。市議会議長会、町村議会議長会は「聞いたことがない」としており、県内では先駆的な事例とみられる。(又吉健次)

南風原町議会が貸し出しを始めた議案や関係資料の写し

 今回貸し出した資料は、一般会計補正予算や副町長選任の同意といった議案、公共工事の概要や条例改正の新旧対照表などの添付資料で、およそ100ページ。傍聴後、返却する。

 町議会の議会活性化調査特別委員会(照屋仁士委員長)が「傍聴しやすい環境をつくろう」と、傍聴規則の改正で一致。正式に始める6月定例会を前に、試験的に行った。

 沖縄大学の仲地博学長(行政学)は、県内の市町村議会では分厚い議案や資料の準備がわずらわしく、住民に貸し出されてこなかったのではないかと推測。「議会の資料は、本来秘匿すべきものではない。住民が議員と同じ目線で議論できる前提条件ができた」と評価する。

 議会関係の資料については、豊見城市や北谷町議会が議案のタイトルや提案理由などを配布、閲覧できる。那覇市議会は「情報提供を求められたら対応する」としている。