【南城】「貸出されなかった本フェア」がシュガーホール内の南城市立図書館佐敷分館で開催中だ。貸し出し回数3回未満の本に関心を持ってもらおうとユニークなイベント名を掲げ、政治や経済、介護など比較的「お堅い本」を中心に約60冊を展示。本の魅力を伝える手書きの推薦文を載せた「ポップ」などに引かれ、20日までに12冊が貸し出され、効果を上げている。来月1日まで。

「貸出されなかった本フェア」で展示された本に見入る女性=14日、南城市立図書館佐敷分館

 司書の喜瀬梨香さん(33)が北海道苫小牧市の図書館であった企画展の記事を参考に今年2月、女性利用者と「こんな催しができたら面白いね」と話し合ったことがきっかけ。喜瀬さんが、佐敷分館で働き始めた2010年4月以降に購入した、児童書を除く1712冊から選んだ。

 分館の出入り口ドア近くの書棚に、堅めの本だけでなく、動物の写真などが中心の軟らかい内容の本も置いた。3回未満の本は83冊あるが、スペースの関係で全ては置いていない。

 「あたらしい哲学入門」「数学はあなたのなかにある」など計12冊を30~50代の男女7人が借りた。14日、分館を訪れた市佐敷伊原の農業、松永文乃さん(51)は「司書が勧める本は気になる。自分の関心だけで借りると内容が偏るし、ポップは参考になる」と話す。

 うまくPRする企画がつくれないか、悩んでいたという喜瀬さん。「貸し出しは半分の40冊を目標にしたい。児童書でもできたら」と意欲。

 企画展中の休館日は22、27日。