【豊見城】豊見城市豊崎自治会(今田孝司会長)が発足10年を記念して自治会会員証カードを配布している。自治会加入世帯の中学生以上の住民が対象で、カードがあれば自治会内の指定店舗で割引や特典を受けられる仕組みで、自治会への加入率アップにつなげる考えだ。(天久仁)

カードを手に「自治会員拡大のきっかけになれば」と期待する今田孝司会長=12日、豊見城市豊崎

 豊崎自治会は2005年1月、市48番目の自治会として74世帯でスタート。今年4月末現在約1400世帯、4170人余に増えているが、自治体加入は314世帯にとどまっている。

 発足当時から会長を務める今田さんは当初から「自治会の働きを良く知らない若い世代に活動のメリットを知らせ、住んで良かったという付加価値を知らせたい」と未加入者を巻き込んで年に2回、バーベキュー大会などを開き会員を増やしてきた。

 さらに加入率を高めるため、今田さんら自治会メンバーが「住民と地域の商店が互いに利益を得る方法はないか」とカードを考案。約2年の準備期間をかけ、自治会内の沖縄アウトレットモールあしびなーと豊崎ライフスタイルセンターTOMITONに協力を求め、飲食店や衣料品店など約50店舗が賛同した。

 カードがあれば、商品を購入する際、5~10%の割引があるほか、飲食店では飲み物のサービスなどが受けられる。店舗側も顧客の確保に役立つと割引やサービス分を負担している。

 カードは約千枚準備し、4月から住民に配布。カードの認知はこれからだというが、今田さんは「多くの人が自治会を理解し、この場所に住んだ思い出を次世代に継承してほしい」と住民と店舗を巻き込んだ地域づくりを一層進める考えだ。