【多良間】島を挙げて豊年(ゆがぷう)や豊漁を願う伝統祭祀(さいし)「スツウプナカ」が21日深夜、多良間村内であり、島の繁栄を祈念して男性たちが「ヒーヤ、ヤッカ、ヤッカ、ヤッカ、ヤッカ」とはやし立てながら芋や米を発酵させたミス(神酒)を酌み交わした。

「ヤッカ、ヤッカ」の掛け声が辺りに響く中、ミス(神酒)を飲む地域住民ら=21日午後11時半ごろ、多良間村塩川

 スツウプナカはナガシガー、フダヤー、パイジュニ、アレーキの四つの祭場に分かれ、男性主体で毎年実施。国の重要無形民俗文化財指定の「八月踊り」に並ぶ同島の一大行事となっている。

 パイジュニでは同日午後10時半ごろから、神前で祭祀の始まりを告げる「暁のニガイ(願い)」を執り行った。長老らがニィリ(神歌)を唱えるなどして祈願。その後、運ばれてきたミスを木彫りのツヌジャラ(角皿)に注ぎ、一人一人が一気に飲み干した。