沖縄防衛局は22日、米軍普天間飛行場の移設先となる名護市のキャンプ・シュワブ水域で実施した生物調査の報告書をホームページで公開した。辺野古沖の大浦湾側の海域で天然記念物ジュゴンが海草を食べた跡が2013年3、5、11月に確認された。埋め立てで消失する辺野古沿岸では、12年4~6月に防衛局の調査で、今月16日に「北限のジュゴン調査チーム・ザン」の調査でもジュゴンの食(は)み跡が見つかっている。

 日本自然保護協会の安部真理子さんは「補正後の環境影響評価書では辺野古沖の藻場はあまり利用されておらず、埋め立ての影響は小さいとしているが、3年連続の確認で、餌場として重要なことが分かった」と指摘している。

 航空機を使ったジュゴンの広域生息範囲調査では、13年5、9、11月の計9日で、嘉陽海域で7回延べ9頭、古宇利島海域で4回延べ4頭を確認。名護市の天仁屋沖からうるま市の伊計島沖の重点海域調査では計6日で4回延べ4頭のジュゴンを見つけた。

 確認した延べ17頭のうち、嘉陽海域で個体Aを11回、個体Cを2回、古宇利島海域で個体Bを4回とし、報告書では追跡調査での移動の様子を図示している。その他、サンゴ、海藻藻類、ウミガメ、魚類などの調査結果も出ている。