【津堅=うるま】津堅港と津堅小中学校で19日、津堅島救急搬送訓練があった。島での総合的な搬送訓練は2010年以来4年ぶり2度目。診療所の医師交代や地元消防団に7人が新加入したことから実施。津堅診療所や津堅自治会、中城海上保安部、県ドクターヘリ、消防団、うるま市消防本部が手順を確認、疑問点や問題点を洗い出した。

ドクターヘリに乗せるため、救急車から患者を移す消防団員ら=19日、津堅小中学校グラウンド

救急搬送などに奮闘している消防団員の幸良美佐子さん(左)と宮城由美さん=19日、津堅港

ドクターヘリに乗せるため、救急車から患者を移す消防団員ら=19日、津堅小中学校グラウンド 救急搬送などに奮闘している消防団員の幸良美佐子さん(左)と宮城由美さん=19日、津堅港

 同島の救急搬送は、昼間はドクターヘリか定期船、夜は海保の巡視艇が担う。訓練も救急車から巡視艇へとドクターヘリへの搬送の2部に分けて実施した。

 巡視艇への搬送は、消防団員が救急車を運転して患者を港まで運ぶほか、港に明かりをつけたり巡視艇に合図することなども確認した。

 ヘリコプター搬送は、ヘリ着陸時の安全確保や誘導の仕方、救急車でヘリに近づく時の注意点などを確認。慣れていない消防団員もおり、行動を一つ一つ丁寧に確認していた。

 津堅の消防団の幸良直光分団長は「いい経験になった。本番では巡視艇やヘリと話をする余裕がないが、話ができて良かった」と手応えを感じた様子。診療所の次呂久英太郞医師も「毎年でもやってほしい」と要望した。

 搬送訓練の合間に、消防団員は放水訓練も実施した。

 昨年度の同島からの救急搬送は17件。うち12件がドクターヘリ、4件が巡視艇、1件は定期船による搬送だった。

女性団員も活躍

 津堅の消防団で初の女性団員5人が活動している。漁業を営む男性団員が海に出ている時間帯は、急患搬送の人手が少なく困っていた。昨年から、積極的に働きかけ、女性団員が誕生したという。

 5人のうち、搬送訓練に参加したのは幸良美佐子さん(50)と宮城由美さん(38)。訓練は2回目だが、すでに夜間を含め、本物の救急搬送も経験済み。しかし、19日の訓練では「プロを前にすると緊張した」と宮城さん。幸良さんは「全体の流れが分かって良かった」と振り返る。

 幸良さんは介護職、宮城さんは農業とそれぞれ仕事を持ちながらのボランティア。訓練の前日は1日に2度出動する機会があり、なかなかの激務だが2人は「人助けになる」「やりがいがある」と意気込む。