【中部】米空軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプターから21日午後、電波高度計測アンテナのグラスファイバー製カバー(重さ10~12グラム)が落ちた。沖縄本島の西側の海上に落下したとみられる。沖縄防衛局が22日夕、県や地元自治体などの関係機関に通報した。被害は確認されていない。

 直径約15センチの薄い円形の部品。21日の通常訓練中にパイロットが計器異常に気づき、嘉手納飛行場に着陸後、整備士が機体を点検したところ、部品の脱落が見つかったという。米空軍はカバーを取り付けていた接着剤の劣化が原因ではないか、とみている。

 県基地対策課は23日午前、沖縄防衛局を通し、相次ぐ航空機事故について嘉手納基地に抗議するとともに、原因の究明と説明、再発防止など安全管理の徹底を強く要求。地元への通報が1日以上かかったことについても迅速な情報提供を求める。

 今年に入って、米軍航空機関連の事故が相次いでいる。部品落下は3月のF15戦闘機の重さ約150キロの風防ガラス、4月のHH60の通風孔カバーなど4件目。HH60ヘリは昨年8月、宜野座村のキャンプ・ハンセン内の演習場に墜落し、乗員1人が死亡する事故を起こしている。

周辺首長 頻発に怒り

 【中部】嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の當山宏嘉手納町長は、相次ぐ米軍機の事故に「これだけ頻発するのは不可解。これまでの要請をどう受け止めているのか」と語気を強める。

 HH60とF15を総点検し、安全管理が徹底されるまで訓練飛行の中止を求め、「米軍機は住宅地上空を頻繁に飛ぶ。住民の安全が守れない」と強調した。

 野国昌春北谷町長も原因究明までの飛行停止を訴える。「気の緩みによる整備不良だけでなく、いまだに占領意識があるのではないか。住宅地の上を飛び、人身に重大な事故が起きてからでは遅い」と憤った。

 桑江朝千夫沖縄市長は「事故頻発にいら立ちを覚える」と不快感をあらわにする。「ヘリが悪いのか整備の問題なのか明らかにすべきだ。落下が続くのは単なる偶然ではすまされない」と再発防止を訴えた。