久米島の久米仙(浦添市、島袋正也社長)は5月から日本バーテンダー協会(NBA)の賛助会員に泡盛メーカーで初めて登録された。今後、機関誌を通じて自社商品が紹介され、会員バーテンダーが経営する店舗などでカクテル向け泡盛の銘柄として優先利用することが期待される。

カクテルと相性が良い新酒の泡盛をPRする久米島の久米仙の島袋昭彦専務(左)と兼城靖課長=23日、浦添市の同社

 カクテルのベースとなる蒸留酒(スピリッツ)はウオツカ、ジン、ラム、テキーラが業界の常識。どれも40度が標準度数なのに対し、泡盛(新酒)は30度。甘いリキュールや炭酸水を加えるとアルコール分がさらに薄まるため、バー関係者からは「(泡盛カクテルは)パンチが弱い」との声が少なくなかった。

 一方、泡盛の40度古酒などは割高になる上、古酒特有の香りが損なわれるなどの課題があり、ベースとしては使いづらいのが現状だ。

 こうした課題の克服に向けて同社では昨年3月、カクテルとの相性を重視した「KUMEJIMA,S KUMESEN」を発売。従来の半値近くで40度のアルコール度数を実現した。洋酒と並んでも違和感のないデザインもバーテンダーには好評。NBA県支部の推薦を受けて泡盛メーカーでは初めて賛助会員に認められた。

 同社営業部の兼城靖課長は「4大スピリッツの中に割って入る」と意欲。「大手焼酎メーカーの『いいちこ』も『霧島』もカクテルの世界に入っていない。泡盛はそこに入っていける可能性がある」と強調した。