【与那原】「町民平和の日」の21日、不戦と平和を願う集会が与那原町与那原の軽便与那原駅舎前広場で開かれた。沖縄戦で破壊された駅舎が復元されて初の集会で、町民ら約130人が沖縄戦体験者の話に耳を傾け、1672人の町の戦没者に黙とうをささげた。

復元された軽便与那原駅舎前で町民が不戦を誓った集会=21日、与那原町

 1945年5月21日は沖縄戦で町のほぼ全域が米軍に占領された日で、2011年に「平和の日」に定められた。黙とうの後、福地斉副町長は「今年は69年前に破壊された駅舎が復元された。この駅舎が二度と壊されることのないよう願っていきたい」と駅舎を、平和を願う象徴と位置付け恒久平和を誓った。

 沖縄戦当時13歳だった元町長の山内俊光さん(82)は「戦争は人間の命だけでなく、家も財産も文化遺産も破壊する。体験者が少なくなった今、戦争が起こらないよう共に考えていこう」と呼び掛けた。

 南風原高校3年の兼城賢翔君(18)、新里笑美里さん(17)は「平和な未来と命を大切にすることを与那原駅に誓いたい」と平和メッセージを読み上げた。

 町は平和の日の関連企画として6月13日から23日まで町コミュニティーセンターで沖縄戦当時や復興時の町の様子を写真や証言などで紹介する企画展「わたしの街の戦世」を開催する。

 問い合わせは生涯学習振興課、電話098(835)8220。